実際、軽井沢移住してみてどうですか?
移住者先輩2組による本音クロストーク
期待以上だった
御代田の子育て環境
櫻井(夫):大北ご夫妻はまさに子育て中だと思うので、そのあたりの話も詳しく聞きたいのですが、育児環境についてはどんな感想を持っていますか。
大北(妻):なんと行っても自然の豊かさですかね。都会だと子供を遊ばせるにしても、ここでこんな形で遊ぼうねという形で、親がアレンジしないと何も始まらないと思うんです。
でも、御代田に移住してからの生活では、自宅の庭そのものが遊び場。わざわざ気合を入れてお膳立てしなくても、自ら遊ぶようになっているのはいいなあと思います。
大北(夫):庭は大人にとっても最高の遊び場なんです。薪を割って、焚き火をして、ご飯を作って。移住者の仲間だったり、それこそ東京からも友人が遊びに来てくれますし、人が集まる場所になるんです。そして、子どもたちみんなが家の周りを駆け回っていて。
櫻井(夫):子供同士が家に集まって勝手に遊んでいるというのは、理想的な暮らしですね。
東京だと大勢の子供達が、保育園や幼稚園以外で自由に遊べる環境を作るのってなかなか難しい。日常がそのまま最高の教育環境になるというのは、贅沢なことですね。
櫻井(妻):地域全体で子供を育てていくような環境で育つからなのか、こちらの子どもたちって、あまり大人を怖がらないなあって思います。
東京だと、子どもたちって、知らない人に話しかけられることに関して抵抗を感じているような気がしていて。もちろん大人たちも、あんなに人が多い環境だと、そこでわざわざ子供に話しかけると、不審者と思われるじゃないかみたいな恐怖があるじゃないですか。
でもこちらだと、みんな挨拶を返してくれるし、子どもたちと大人たち、お互いに親しみがある。
大北(妻):そういえば、先日の保育園の入園式で、来賓として出席している方がいたんです。誰かと聞いてみたら、自分の子供がいるとかではなくて、いつも通園路で子どもたちに声をかけている近所のおじさんだったんです。
でも、いつも声をかけてくれるから、子どもたちみんながって親しみを込めて「おじさん」って呼んでいる。その人が壇上で挨拶をしていて、びっくりしました(笑)。地域と子供の距離が近いなあって。
大北(夫):こちらでは、地域全体で子育てを応援してくれている温かさみたいなのを感じていて、レストランなどに子連れで行っても、店員さんも余裕があって親切ですし、お店自体も広くてゆったりしていてそこまで周りに気を遣わなくていいですし。
そうそう、先日も保育園で、「家庭訪問」があったんです。東京ではまずないことなので初めはびっくりしたんですが、一人ひとりをしっかり見てくれているんだなあと感じました。
櫻井(夫):ちなみに、保育園探しはどうでしたか。東京と御代田でどのような違いを感じましたか。
大北(夫):東京での子育ても検討していた時期があって、入園の激戦区に住んでいたので保活セミナーに参加したことがありました。
ただ、「この保育園が狙い目です」とか、「ここはボーダーの点数が何点です」といった話を聞いているうちに、なんか違うんじゃないかなあと感じてしまって。無認可の保育園や託児所サービスは月に20万近くもかかるんです。
保活はあくまできっかけですが、次第に、東京で子育てすることへの疑問が、どんどん大きくなっていきました。
大北(妻):保活では、一つ忘れられない経験がありました。
東京だと、秋にはどこの保育園に入れようかを決めて、何枚も書類を用意して申請して、2月に結果を聞いて、ダメなら再度申請する。その行動が一般的だと思っていたので、すごく不安な気持ちがあったんです。
でも御代田町の窓口に行って聞いてみたら、「ではこの申込書に記入してください。家から近いこの保育園ですね。タイミングは5月からになりますね。」と言う感じで、いきなり入園手続きが始まってしまって。
保活は1日というか、まさかの数時間で終わってしまったんです。保育園に入れるか入れないかを聞きに行ったつもりだったのに、その場で入園が決まってしまったのは衝撃的でした。