1. HOME
  2. コラム
  3. 移り住む|Column
  4. 望んでいたことのすべてが御代田にありました(移住者インタビュー)

望んでいたことのすべてが御代田にありました(移住者インタビュー)

望んでいたことのすべてが御代田にはありました

3人の主婦、NPO法人を立ち上げる。
御代田町をPRする「みよたかるた」の誕生

長谷川さんが、NPOを立ち上げたのは約3年前のこと、同じ中学生の子を持つお母さん同志の何気ない会話がきっかけでした。
かねてから「もっと町の情報が知りたい」と思っていた長谷川さん。全国的に知名度が高く情報量も多い周辺町村に比べて、おとなしくて静かなイメージの御代田町。近隣住民にすら町の存在を忘れられていた事実に、愕然としたと言います。
お母さん同士の会話の中で、ほかの2人も同じ思いであることに気づき、顔を合わせる度に、町のために何かしたいという気持ちが膨れ上がっていきました。
「だったら、自分たちでやってみようか?」
と、まずはフェイスブックからスタート。そのうち、より幅広く活動をするには法人化が必要と判断し、約半年の準備期間を経てNPO法人信州御代田ハピネスプロジェクトが始動しました。
望んでいたことのすべてが御代田にはありました
そのNPO活動の中で最も印象深かったのが「みよたかるた」のプロジェクトです
「みよたかるた」とは、御代田町をPRするためにつくられたオリジナルグッズ。御代田町の有名スポットや祭り、名産品など、地元にちなんだお題の句と絵札を対にしたものです。基になる句や絵柄のアイデアは、全国から公募し寄せられた句の数は、600にも上りました。
「自分たちだけで句を考えても限界がある。ならばいろいろな人の助けをいただこうと。結果、様々な人の視点から、御代田町を多角的に切り取ることができました。同時に自分たちの見ているもの、知っていることだけが全てじゃないということも再認識させられました。他県の方から寄せられた句もあったりして、かるた作りを通して、人と人、地域の繋がりが一層広がったように思います」
望んでいたことのすべてが御代田にはありました
2016年の12月に完成した「みよたかるた」。翌年明けの1月9日には、町の複合文化施設である「エコールみよた」にて完成記念の「かるたとり大会」も開催し、当日は100人もの人がかるた遊びに夢中になったそう。
「今の時代、子どもからお年寄りまで、年代の違う見ず知らずの人たちが、輪になって遊ぶなんてことはほとんどありません。みなさんの楽しそうな笑顔を見て、このNPOを立ち上げて本当に良かったなと心から思いました」

遊びを通すことで、幼いうちから自然に町の文化や歴史、風土について学べ、郷土愛が育まれる。かるたとり大会を開催すれば世代間の交流も生まれ、地元のPRにも貢献できるーー。「みよたかるた」は町興しのPRグッズとして、まさに一石二鳥、いや三鳥、四鳥にもなるグッドアイデアなのです。
望んでいたことのすべてが御代田にはありました

関連記事