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先輩移住者が語る”ちょうどいい”子育てと暮らし。御代田移住トークイベント2018レポート(後半)

先輩移住者が語る”ちょうどいい”子育てと暮らし。御代田移住トークイベント2018

クラスベッソ西軽井沢では、長野県への移住支援としてトークイベントや移住ツアーを定期的に開催しています。今回は、1月に銀座NAGANOで開催されたトークイベントの模様を前編に続いてレポート。「子育ても仕事も!移住に“ちょうどいい”長野県御代田町のリアル」をテーマに、様々な角度から御代田での暮らしがイメージできるお話をお伺いしています。

レポートの前編はこちらからどうぞ

トークイベントの第二部は、先輩移住者であり御代田で2人のお子さんを育てている長谷川紀子さん。そして御代田町役場で働き、同じく2児の母である古越直美さんをお招きして、御代田でのリアルな子育てや生活と子育てを語っていただきました。ファシリテーターは、ヒトカラメディア(タウナー不動産軽井沢)の田久保博樹さんです。

出会った移住者が本当にイキイキしていて
自分も“こうなれる”と思った

先輩移住者が語る”ちょうどいい”子育てと暮らし。御代田移住トークイベント2018
田久保さん:移住検討者の方とお会いすると、追分(軽井沢西側のエリア)や御代田町を、現実的な移住先として検討されている方が多いです。御代田は認知度が低いだけで知れば知るほど魅力がある場所なのかと感じますね。長谷川さんはもともと関東の生まれなのですよね?御代田町に移住された経緯などをお聞かせください

長谷川さん:平塚に住み、品川に勤めるごく普通の“首都圏で暮らす人”でした。結婚を機に長野に移住し、今年で19年になります

田久保さん:移住したばかりの頃は大変でしたか?

長谷川さん:そうですね。知り合いが居たわけではないので、最初の頃はしゃべり方を忘れてしまうかと思いました(笑)。ですが、趣味で通いだした陶芸教室のメンバーのほとんどが移住者で、皆さん本当に毎日をイキイキと楽しんでいて。それを見て自分も『こうなれるんだ』と気持ちが切り替わったのを覚えていますね。それをきっかけにコミュニティの輪が広がりました

田久保さん:なるほど、コミュニティを見つけることの大切さですね。ご結婚されてすぐ御代田に引っ越しされたのですか?

長谷川さん:いえ、最初の2年は小諸で賃貸に住んで、どこに家を建てるかを検討していました。御代田をはじめ小諸や佐久などを見て回り、軽井沢も候補でしたがここはいい意味で「観光するところ」だと思いまして。最終的に御代田に家を建てたのは、もう“肌があった”としか表現できないです

御代田は子どもに“様々な体験”をさせてあげられる町

先輩移住者が語る”ちょうどいい”子育てと暮らし。御代田移住トークイベント2018
長谷川さん:この写真は、自宅から車で10分ほどのところにある佐久の「パラダ(ホームページ)」です。冬はスキー場なのですが、夏にはアスレチックなどができるのでよく遊びにいきました。あと御代田はスポーツをやるのに恵まれた環境だと思います。町営のテニスコートを500円/時間という安さで借りれるので家族みんなで通っています(笑)。人口が多くないせいか、借りるのに競争率が低いのもポイントです

田久保さん:東京だと、なかなか予約がとれませんからね

長谷川さん:他にも、御代田は本州初のカーリング専用施設(カーリングホールみよた)が1996年に作られるなど、様々なスポーツを楽しめる点も魅力です
先輩移住者が語る”ちょうどいい”子育てと暮らし。御代田移住トークイベント2018
田久保さん:写真からも、町の皆さんがイベントに参加していて活気がある様子が伝わってきます

古越さん:小田井宿(おたいじゅく)祭りなど御代田町内の地域ごとに開催されるお祭りも盛んです。魚のつかみ取りを子どもと一緒に楽しんだり。あとは運動会にも多くの町民が参加します
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田久保さん:一番のお祭りは、この“龍神まつり”ですか?

古越さん:はい。7月末に行われる、御代田の夏を代表するイベントです。40メートル超の龍神の担ぎ手を町民が受け持ちます

長谷川さん:日本一長い龍神と言われています。7月になると町が龍神まつりに向けてソワソワしだしますね

田久保さん:担ぎ手は移住者でも大丈夫ですか?

古越さん:もちろんです

待機児童ゼロ、小学校にはあわせて900人が通う

田久保さん:子育て環境は、どうでしょうか?

古越さん:保育園に関しては町内に4園あり、そのうち2園は3歳児未満の受け入れに特化しています。幼稚園も1園あります。さらにこの春には「おひさま」という小規模保育事業所とサムエル幼稚園が開園する予定です。待機児童ゼロをずっと実現できていますね。

田久保さん:新しく開園するほど、子どもが多いのですか?

古越さん:はい。人口が増えているので、比例して子どもの数も多くなっていますね

田久保さん:長谷川さんは、実際に御代田で子育てされて苦労などはありましたか?

長谷川さん:そうですね。ニュースにあるような“保育園に入れない”というような事が無く助かりました。ただ、18:00過ぎにお迎えにいくと子どもをひとりで待たせてしまう感じになるので、残業はできなかったですね。でも「母親は何人?」ってくらいに沢山の先生方がきめ細やかなケアをしてくれて、とても感謝しています。

田久保さん:学校について教えてください

古越さん:小学校は、町の南北に “御代田南小学校”と“御代田北小学校”があり、それぞれ600人/300人の生徒が通っています。中学校は町立が一つ。あとは町内に2か所の児童館があります

田久保さん:高校はどうでしょうか?

古越さん:御代田町に高校はないので、佐久市や上田市、小諸市まで通うようになります。上田までは電車で30分ほどですね。野沢北高校などのいわゆる進学校も佐久にありますし、私立に進学して寮生活を選ぶ子もいます。中高一貫校の“佐久長聖中学・高等学校(ホームページ)”や、群馬へ通う子もいます

田久保さん:私立といえば、軽井沢町にも2020年に”軽井沢風越学園(ホームページ)”が開校予定ですね。幼小中“混在”という新しい教育方法が話題になっています

野菜の柔らかさ、味の濃さ、瑞々しさに感動する

先輩移住者が語る”ちょうどいい”子育てと暮らし。御代田移住トークイベント2018
田久保さん:ここは直売所ですね。かなり賑わっているようですが、地元の人が多いですか?

長谷川さん:はい、わたしはよく行きます!

古越さん:御代田は高原野菜の栽培が盛んなので、レタスなどは最盛期で1玉100円を切ることもありますね

田久保さん:東京では今、レタスが400円くらいしますよ(笑)田舎あるあるでよく聞く「帰ると玄関に野菜が置いてある」というのはありますか?

古越さん:わたしは生まれも育ちも御代田ということもあり、親戚や近所の方からよくいただきます。夏にはあまり野菜を買わないですね

長谷川さん:わたしは移住してきて、安さはもちろん“野菜の味が違う”ことに驚きました。柔らかさ、味の濃さ、瑞々しさが全然違うんです。毎日だと感動が薄れてしまうのですが、平塚に里帰りして御代田に戻ってくると「やっぱり違う」と改めて感じますね

田久保さん:いいですね。それでは最後に、これから御代田に移住を検討する人にアドバイスをお願いします

長谷川さん:周辺都市も含めて坂が多い土地柄なので、実際に住むにあたって雨の流れ方や溜まる場所などもチェックしてほしいですね。晴れた日だけじゃなくて、雨の日にもぜひ来てほしいです

古越さん:やはり首都圏と違うのは“雪”ですね。御代田は豪雪地帯ではないのですが、気温が低いので一度降ると根雪になりやすいです。通勤前に1時間は自宅周辺の雪かきが必要とか。そのあたりは認識していただきたいですね。夏の過ごしやすさだけでなく、冬の時間も体験していただきたいです

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